目次
概要
MODを開発するための環境を整えます。Windows 10で確認しているので、MacやLinuxでは異なる部分があります。複数のMODを開発する時は、Forgeの手順3から繰り返してください。
2020年12月8日、IntelliJ IDEA 2020.3の更新に伴い、記事を書き換えました。以前の情報は「前提知識」「環境構築 1」「環境構築 2 (1.12.2)」をご覧ください。
動作確認
2020年12月8日
- Windows 10 Home 20H2 (64 bit)
- IntelliJ IDEA 2020.3
- AdoptOpenJDK (HotSpot) 1.8.0_275
- Minecraft 1.12.2
- Forge 14.23.5.2854
手順
前提
Minecraft: Java Editionを公式サイトで購入してください。
MODを開発し配布する際は、MinecraftのEULAに従う必要があります。Minecraftのコードの公開禁止や商用利用に関する制限などが含まれているので、必ず自分で確認してください。
MODの開発は自己責任で行ってください。この講座により生じたいかなる損害についても、TNT Moddersは一切責任を負いません。
IntelliJ IDEA
- ダウンロードページから「コミュニティ」をダウンロードしてください。
- ダウンロードしたインストーラを実行し、デフォルト設定のまま画面に従ってインストールしてください。
- IntelliJ IDEAを起動し、タイトル画面で「New Project」を選択してください。
- 「Project SDK」から「Download JDK」を選択してください。
- 「Version」に「1.8」、「Vendor」に「Eclipse Temurin (AdoptOpenJDK HotSpot)」を指定し、「Download」を押してください。
- 「Project SDK」に「adopt-openjdk-1.8」が選択されていることを確認し、「Cancel」を押してください。
Forge
- ダウンロードページから1.12.2を選択し、「Download Recommended」の「Mdk」を押してください。
- 「AdFoc.us」という広告ページに移動し、5秒待つと右上に「SKIP」というボタンが出るので、これをクリックしてダウンロードしてください。下の方の「ダウンロード」などのボタンは広告です。
- ダウンロードしたzipファイルを解凍してください。日本語の入っていない場所がよいでしょう。今回は例として
C:/Modding/AluminiumMod
を使用します。今後、build.gradle
のパスがC:/Modding/AluminiumMod/build.gradle
であるとします。 - IntelliJ IDEAを起動して「Open」から
C:/Modding/AluminiumMod
を選択します。自動で読み込みが始まるので、右下の進捗表示が完了するまで待ってください。 - ファイアウォールの警告が出た場合は、プライベートネットワークでのアクセスを許可してください。
- 10分以上待つと読み込みが終わります。読み込みに失敗したら「Build」のTool Windowにエラーが表示されます。
- 画面右側のTool Window Barにある「Gradle」を選択し、GradleのTool Windowを開いてください。1
- AluminiumMod > Tasks > fg_runsと階層を下りて「genIntellijRuns」をダブルクリックすると、実行構成が自動で作成されます。「BUILD SUCCESSFUL」の表示を確認してください。
- Gradle Tool Window左上の同期ボタン(Reload All Gradle Projects)を押してください。
- 画面右上の「AluminiumMod [genIntellijRuns]」などと表示されている実行構成選択ボタンを押して「runClient」を選択してください。
- 実行ボタンを押して、Minecraftが起動することを確認してください。
Example Modの削除
AluminiumMod/src/main/java/
にあるcom.example.examplemod
を削除してください。中にはコードの例が入っています。- IntelliJ IDEAのProject Tool Windowで手順1を実行した場合、
com.example
が残るので削除してください。 AluminiumMod/src/main/java
を右クリックし、New > Packageからcom.tntmodders.tutorial
パッケージを作成してください。実際にMODを作るときは自分が保有するドメインを使います。ない場合は自分の名前など、他のプログラムと被らないものを使ってください。2com.tntmodders
をあなたのMODのパッケージとして使わないでください。com.tntmodders.tutorial
を右クリックし、New > Java ClassからAluminiumMod
を作成してください。AluminiumMod/src/main/resources/mcmod.info
を削除してください。MODの情報を登録するファイルですが、この開発講座では使いません。AluminiumMod/
にあるCREDITS.txt
、LICENSE.txt
、2つのLICENSE-Paulscode ….txt
、README.txt
を削除してください。Forgeの説明文書です。
build.gradleの編集
デバッグ環境でリソースが読み込まれない問題を回避するため、build.gradle
の末尾に以下のコードを追加してください。詳しくはこちらをご覧ください。
copy {
delete {
delete "$buildDir/classes/java/main"
}
into "$buildDir/classes/java/main"
from sourceSets.main.resources
}
画像編集ソフト
16×16ピクセルの画像をピクセル単位で編集でき、RGBA各チャンネル8 bitの色情報を透過PNGファイルとして保存できるソフトを用意してください。リソースパックの作り方などで調べると適したソフトが紹介されていると思います。
凪浜は「paint.net」の無料版を使っています。TomKateはPhotoshop Proを使っていますが、もっと軽いピクセル絵用のソフトのほうがいいと思います。
再インストールの手順
エラーが出た際などに正しく再インストールするための手順を説明します。
Forge
C:/Modding/AluminiumMod
を削除してください。- Forgeの手順3からもう一度行ってください。
IntelliJ IDEA
- スタートメニューなどからIntelliJ IDEAのアンインストールを選択してください。
- 「Please confirm if you would like to delete the caches and settings:」の枠内にある2つのチェックボックスにチェックを入れてください。
%APPDATA%/JetBrains/
と%LOCALAPPDATA%/JetBrains/
に何か残っていたら削除してください。- 削除が終わったら通常のインストールと同じなので、IntelliJ IDEAの手順2からもう一度行ってください。
AdoptOpenJDK
デフォルトでは%USERPROFILE%/.jdks/
にインストールされます。この記事の方法では環境変数の設定などは行わないので、このディレクトリを削除するだけです。
リンク
- About - AdoptOpenJDK
- IntelliJ IDEA Help
- IntelliJ IDEA マニュアル日本語版:Pleiadesにより翻訳されています。
- MinecraftForge - GitHub
- Getting Started - Forge Documentation
- MinecraftForge/README.txt - GitHub
Pleiades
IntelliJ IDEAを日本語化するツールです。使いたい方は、公式ページの解説に従ってインストールしてください。
ただし、日本語化による不具合の発生や翻訳の更新による混乱を避けるため、できるなら英語のまま使うことをおすすめします。この開発講座ではIntelliJ IDEAの操作や表示の説明を英語版に準拠して行います。
次:アイテムの追加
手順11を行うとマイクラが立ち上がる途中に落ちてしまい、クラッシュレポートなどはなく、IntelliJに以下のような表示がされます。
A detailed walkthrough of the error, its code path and all known details is as follows:
-- System Details --
Details:
Minecraft Version: 1.12.2
Operating System: Windows 10 (amd64) version 10.0
Java Version: 1.8.0_392, Temurin
Java VM Version: OpenJDK 64-Bit Server VM (mixed mode), Temurin
Memory: 268394152 bytes (255 MB) / 889716736 bytes (848 MB) up to 3784310784 bytes (3609 MB)
JVM Flags: 0 total;
IntCache: cache: 0, tcache: 0, allocated: 0, tallocated: 0
FML: MCP 9.42 Powered by Forge 14.23.5.2859 5 mods loaded, 5 mods active
States: 'U' = Unloaded 'L' = Loaded 'C' = Constructed 'H' = Pre-initialized 'I' = Initialized 'J' = Post-initialized 'A' = Available 'D' = Disabled 'E' = Errored
| State | ID | Version | Source | Signature | |:----- |:---------- |:------------ |:----------------------------------------------------------- |:--------- | | LC | minecraft | 1.12.2 | minecraft.jar | None | | LC | mcp | 9.42 | minecraft.jar | None | | LE | FML | 8.0.99.99 | forge-1.12.2-14.23.5.2859_mapped_snapshot_20171003-1.12.jar | None | | L | forge | 14.23.5.2859 | forge-1.12.2-14.23.5.2859_mapped_snapshot_20171003-1.12.jar | None | | L | examplemod | 1.0 | main | None | Loaded coremods (and transformers): GL info: ' Vendor: 'NVIDIA Corporation' Version: '4.6.0 NVIDIA 461.72' Renderer: 'GeForce RTX 3070/PCIe/SSE2'
[02:51:03] [Client thread/INFO] [STDOUT]: [net.minecraft.init.Bootstrap:printToSYSOUT:553]: #@!@# Game crashed! Crash report saved to: #@!@# C:\Modding\AluminiumMod\run.\crash-reports\crash-2024-01-17_02.51.03-client.txt
Process finished with exit code -1
これは長い表示の一部分ですべてを乗せることができなかったので最後のほうの表示のみコピペしています。何か問題や必要な情報がありましたら教えてほしいです。
先ほどコメントした者です。
無事解決したことを報告いたします。
ありがとうございました。